気になる塗料のあれこれ
お家の塗り替えを考えた時に、一番気になることの一つが塗料の価格ですよね。
ですが実は塗装工事費全体に対する塗料材料費の割合は意外と小さいのです。
足場を組んで養生したり、下地の補修をしたりと、塗装工事は人件費率が高い工事です。
ですから長期的に見れば塗装そのものの工事回数を少なくした方がお得ということになります。
塗料の耐用年数は種類によってさまざまです。
シリコン塗料は10~12年、フッ素塗料は13~15年、遮熱・断熱塗料等では15年~20年というものもあります。
耐用年数の長い塗料を選ぶことで、工事回数を減らすことが出来るのでお得!という考え方もひとつですね。
ですが、それ以上に大切なことがあります。
どんなに高い耐久性を持った塗料でも、劣化した部分への施工時の対処によって耐用年数は変わってきます。
サイディングでは継ぎ目のコーキングの劣化への対処や
モルタル壁ではひび割れへの対処など、素材に適した対処を行なうことが最も大切です。
そこを怠ってしまうと、せっかくの塗装効果も半減してしまいます。
もちろん施工の手順も大切です。
外壁塗装の最も一般的な方法は、下地塗り+二度塗りです。
下地塗りとは、サビ止め塗料や下地と上塗り塗料の密着性を良くする塗膜剤(シーラー)、
下地の細かいひび割れを滑らかにする塗膜剤(フィラー)を塗ることをさします。
つまり仕上げ(中塗り・上塗り)で使う塗料とは異なる塗料です。
きちんとした下地塗りを施した後に、二度塗り(中塗り・上塗り)をすることで仕上がりを
良くし、適正な塗膜厚を保つことができ耐用年数にも繋がります。
何よりも大切なことは、適正な施工を行う業者を選ぶことです。
そしてご自分の予算に合わせた塗料を提案してもらうことが大切です。
大切なお住まいでいつまでも快適に過ごせるよう、定期的なメンテナンスをしてあげて下さい。